リアルタイム空き枠状況(内科外来)
風邪
風邪とは、主に鼻~のどなど上気道(上部呼吸器)に急性の炎症が起きた状態を指します。正式には「かぜ症候群」とも呼ばれ、特定のウイルスや細菌の侵入に対して体が反応して起こります。
風邪の原因として最も多いのはウイルス感染で、全体の80〜90%を占めるとされています。ウイルスの種類は200種類以上あると言われており、代表的なものに、ライノウイルス、コロナウイルス(一般型)、アデノウイルス、RSウイルスなどがあります。また、ウイルス以外にも、細菌・マイコプラズマ・クラミジアなどが原因になることがあり、ウイルス以外の比率は10%程度とされています。
風邪の症状
風邪にかかると、ウイルスが上気道の粘膜に侵入・増殖し、体の防御反応としてさまざまな症状が現れます。感染後1~3日ほどで、くしゃみ・鼻水・のどの痛み・鼻づまりが出現することが多いです。その後、せき・たん・軽い発熱(37~38℃程度)・頭痛・全身倦怠感が加わることがあります。通常は症状のピークが2~3日目あたりで、その後徐々に改善し、4~7日程度で落ち着いてくることが多いです。ただし、鼻水やせきが長引いたり、症状が重めになることもあります。
合併症の可能性
風邪は一般的には軽く済むことが多いですが、以下のような場合には注意が必要です。
- 発熱が3日以上続く
- せきやたんがひどくなる
- 呼吸が苦しい
- 胸の痛みを感じる
これらは 肺炎・急性気管支炎・中耳炎・副鼻腔炎 などの合併症の可能性があります。
とくに高齢者・乳幼児・持病のある方は、風邪をきっかけに重症化しやすいため、早めの受診をおすすめします。
風邪の治療
抗生物質(抗菌薬)はウイルスには効きません。ウイルス性の風邪が大部分のため、軽症であれば抗生物質(抗菌薬)は投与せず、休養・水分補給・睡眠が治療の中心になります。
神楽坂ホームケアクリニックでは、かぜ症状のある方に対して以下のような方針で診療を行っています。症状・経過・既往歴・生活環境を丁寧に伺い、かぜ症候群の可能性・合併症のリスクを評価します。必要に応じて血液検査・胸部レントゲン・気道症状に対する追加検査を実施し、重症化や別の病気(例えばインフルエンザ・新型コロナなど)を除外します。
ウイルス性のかぜと判断した場合は、解熱・咳・のどの痛みなど症状を和らげる対症療法をご提案します。抗生物質の適用は合併症の疑い・細菌の関与が明らかな場合に限ります。
日常生活における予防・セルフケア(手洗い・うがい・マスク・十分な休息・栄養・水分補給)などのアドバイスも行い、地域の皆さまの健康維持に貢献します。
当院における対応
かぜは、何十種類ものウイルスが原因となる「上気道の急性炎症」です。
多くの場合は自然に改善しますが、症状が続いたり風邪が長引いたりした場合には、合併症の可能性もあります。
神楽坂ホームケアクリニックでは、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に見極め、安全・安心な診療を心がけております。
気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
せき(咳嗽)
私たちの“せき”は、気道(空気の通り道)にホコリ・たん・ゴミなどの異物が付着したときに、それを外へ出そうとする体の防御反応です。
たとえば、風邪やインフルエンザなどに伴って起こるせきは多くの場合、3週間未満で治まる「急性咳嗽(きゅうせいがいそう)」に分類されます。
一方、せきが 3週間以上〜8週間未満 続く場合を「遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)」、 8週間以上 続くものを「慢性咳嗽(まんせいがいそう)」と定義しています。
なぜ、せきが長引くのでしょうか?
せきが長く続くほど、風邪などの単なる気道のウイルス・細菌感染だけでなく、別の原因が関与している可能性が高まります。
たとえば、慢性咳嗽の原因としては以下のようなものが挙げられています。
- 咳喘息
- アトピー咳嗽
- 副鼻腔気管支症候群(副鼻腔炎・気管支拡張症を含む)
- 逆流性食道炎
- 慢性気管支炎 など
また、慢性咳嗽では、胸部レントゲンや聴診で明らかな異常がない場合でも、こうした臓器/気道の“隠れた”病態が原因となっていることが少なくありません。
受診の目安
もし、せきが 2ヵ月以上(8週間以上) 続いているようでしたら、慢性咳嗽の可能性がありますので、一度当クリニックへご受診ください。
また、3週間を超えても改善がなかったり、日常生活に支障(たんが絡む、夜眠れない、せきがひどくて胸が痛むなど)が出ているようでしたら、遷延性咳嗽も視野に入れ、早めの相談がおすすめです。
神楽坂ホームケアクリニックでは、丁寧な問診・聴診・必要に応じて胸部レントゲン・呼吸機能検査などを行い、原因の特定と適切な治療へとつなげてまいります。患者さまの「せき」というサインを見逃さず、安心して受診していただけるよう、地域医療に努めています。
のどの痛み
「のどの痛み」でお困りの方へ
のどが痛いと、飲み込むときにしみる、声が出しづらい、イガイガするなど、日常生活に支障を来すこともあります。ここでは、その原因と考えられるメカニズムについてわかりやすくご説明いたします。
なぜ「のど」が痛むのか
のどの奥には、呼吸と飲食物の通り道としての役割を担う「粘膜」があります。普段この粘膜がうるおって正常ならば、外から侵入する細菌やウイルスを防ぎ、異物の侵入を防ぐための防御機能が働いています。
しかし何らかの原因でこの防御機能が弱まると、のどの粘膜が炎症を起こし、痛みとして感じられるようになります。
主な原因
以下のような原因が、のどの痛みを引き起こすことがあります。
- ウイルス・細菌感染:風邪や扁桃炎・咽頭炎など、ウイルスや細菌がのどの粘膜に侵入し、炎症を起こすことが最も多い原因です。大人の場合はウイルスが多く、細菌感染は比較的少ないとされます。
- 乾燥・環境刺激による粘膜のダメージ:空気が乾燥したり、冷えた空気を吸い込んだり、長時間マスクを外したりすると、粘膜のうるおいが失われ、防御機能が低下し、炎症・痛みを引き起こしやすくなります。
- 喫煙・飲酒・声の酷使など刺激によるもの:タバコの煙、過度のアルコール、熱い・辛い飲食物、カラオケや大声での会話・応援などによって、のどの粘膜が直接刺激を受けて炎症を起こすことがあります。
当院における対応
神楽坂ホームケアクリニックでは、のどの痛みの原因を丁寧に診断し、必要に応じて適切な検査・治療をご提案いたします。「ただ痛いだけ」と思っていた症状でも、実は放置すると長引く、または重篤な病気のサインである場合もあります。
たとえば、唾を飲み込めないほどの痛み、声が出しづらい、38℃以上の発熱が続く、呼吸が苦しいなどの症状があれば、早めの受診をおすすめします。
また、日常生活では「のどのうるおい」「刺激の少ない環境」「休息・栄養・水分補給」が回復を助ける鍵となります。痛みが出た時には早めのケアと、根本原因への対応が重要です。のどの痛みには、細菌やウイルスがのどの粘膜に侵入して、咽頭や扁桃が炎症を起こしたことによる痛みをはじめ、冬の寒さや乾燥からのどが乾燥し、細菌やウイルスが付着しやすくなって炎症したことによる痛みが多いです。そのほか、喫煙、多量の飲酒によって、のどが炎症して痛むこともあります。
発熱
体温が 37.5℃以上 のときを「発熱」と呼び、 38.0℃以上 の場合は「高熱」と目安とされています(一般的な基準)です。
発熱に伴い、「だるさ」「体が熱い」「寒気」「関節や筋肉の痛み」などの症状が現れることがあります。
なぜ発熱が起きるの?
体温は、体内の熱を“つくる”力と“放散(放出)”のバランスによって保たれています。 そのバランスが崩れ、たとえば体にウイルスや細菌が入ると、体が「熱を上げて異物と闘おう」とする反応が起き、発熱として現れます。また、発熱の原因は感染症だけでなく、炎症・薬剤・腫瘍・代謝異常などさまざまです。
自宅でできるケア(軽症の場合)
水分をこまめにとり、脱水を防ぎましょう。発熱時には、安静を保ち、無理に動かずに休むことも大切です。
解熱鎮痛剤(市販薬)で症状を和らげることも一つの方法ですが、 原因がわからないまま繰り返す発熱 や 他の症状とともに出る発熱 は、まずは医療機関への受診をおすすめします。
また、自分の平熱を知っておくことも重要です。人によって平熱には幅があるため、基準値だけで判断せず、「平熱に比べて明らかに上がっているか」を目安にしてください。
医療機関の受診をおすすめする場合
以下のような場合は、早めに受診をご検討ください。
- 体温が38℃以上、または39℃近くまで上がっておさまらない。
- 激しいだるさ、強い頭痛、呼吸が苦しい、意識がもうろうとしているなど。
- 持病がある、高齢の方、妊婦さん、お子さま(特に乳幼児)で体温が上がった場合。
- 解熱剤を使っても体温が下がらない、またはすぐにまた上がってくる。
- 他に「のどの痛み」「せき」「下痢」「頻尿・排尿時痛」「新しい発疹」がある。
(発熱だけでなく、こうした付随症状があると原因疾患が隠れていることがあります)
当院における対応
神楽坂ホームケアクリニックは、発熱を伴う方でもまずはお電話にて状況をお伺いし、来院のタイミング・動線などを調整して受診していただいております。安心してご相談ください。
腹痛
腹痛について
「お腹が痛い」という症状は、上腹部の中央(みぞおち付近)から、へその下、あるいは左右の脇腹にかけて起こることがあります。痛みの範囲も原因も多岐にわたるため、「単なるおなかの不快感」だからと軽く見ず、症状の特徴・経過・伴う症状に注意することが大切です。
痛みが軽く一過性であればそれほど心配いらないケースもありますが、突然始まった激しい痛みや強い痛みがあるときには、早めに医療機関を受診してください。また、強くない痛みでも、慢性的・断続的に続く、あるいは回数が増えてきた、疲れやすい、食欲がないといった時も、早めの受診が望まれます。
腹痛の原因
腹痛の原因はさまざまですが、特に多いのは消化器系(胃・腸・胆・膵など)の疾患です。中には、すぐに対応が必要な緊急性の高い病気も含まれています。
代表的な原因としては以下のようなものがあります。
- 食事や冷え・ストレスなど生活要因による一時的な腹痛
- 便秘・腸の動きの低下・冷えによるお腹の張り・痛み
- 消化管の機能異常・炎症・感染(例:胃腸炎、腸炎)
- 消化管の重大な疾患(例:腸閉塞・穿孔・胆石・膵炎)
日常的な腹痛であっても、「いつから/どこが/どんなふうに痛むか/何をきっかけに痛むか」を整理しておくことで、医療機関への相談時に役立ちます。
腹痛に関連する主な病気
腹痛を引き起こす代表的な病気には次のようなものがあります。
感染性腸炎
ウイルスや細菌が腸に感染することで起こる腸の炎症。下痢・発熱・腹痛を伴うことがあります。
胃潰瘍/十二指腸潰瘍
胃・十二指腸の粘膜が傷付いた状態。みぞおち〜脇腹あたりの持続的な痛みを訴えることがあります。
虫垂炎(盲腸)
最初はみぞおち付近に痛みを感じ、次第に右下腹部に痛みが移動する典型的なパターンがあります。
腸閉塞(イレウス)
腸の中の通り道が詰まることで起こる緊急を要することのある状態。急激な腹痛・嘔吐・ガス・便通停止を伴うことがあります。
さらに、胆嚢炎・胆石、急性膵炎、腸間膜血管の障害など「命に関わる」腹痛の原因もあります。
検査・治療の流れ
腹痛の原因を明らかにするためには、次のような検査が行われます。
超音波(エコー)検査
被ばくなく腸閉塞・虫垂炎・胆石・膵の腫れなどを調べるのに有効です。
内視鏡検査(胃カメラ/大腸カメラ)
胃・大腸の粘膜を直接観察し、潰瘍・ポリープ・がんの早期発見に有用です。
X線撮影・CT検査
消化管穿孔・腸閉塞・尿路結石など、急を要する異常を発見するのに役立ちます。ただし、放射線被ばくの観点から妊婦など一部制限があります。
血液・尿検査・便検査
炎症の有無、感染・出血の影響、腸・肝・膵機能の確認を行います。
神楽坂ホームケアクリニックでは、必要な検査に応じて、専門の医療機関への紹介を行います。ぜひ、症状の早期把握・早期受診を心がけてください。
受診・生活上の注意点
腹痛が急激に始まった/激痛/呼吸や姿勢で痛みが変わる/お腹が硬くなる(板状硬)などの場合は、すぐに医療機関の受診を検討してください。
痛みが軽くても、慢性的・反復性・加齢・体重減少・血便・便通変化などを伴う場合は、早めに消化器専門外来へご相談をください。
生活習慣として、食事の内容・規則正しい排便・運動・適度な温め(寒冷による腹痛もあり)・ストレス管理が腸・胃の調子を整える上で有効です。
腹痛は、軽く見られがちですが、「何となくお腹が…」という状態から重大な病気が始まることもあります。特に、突然の激痛・併発症状・繰り返す痛みがある場合は、神楽坂ホームケアクリニックに、早期の相談・診察をお勧めいたします。
神楽坂ホームケアクリニックは、地域に根ざして、患者さま一人ひとりに「安心して相談できる」医療を提供してまいります。
胃痛
胃痛でお困りの方へ
胃痛(「胃が重い」「みぞおちが痛む」「食後にズキッとする」など)は、原因や背景が多岐にわたる症状です。
例えば、暴飲暴食・辛い物・アルコールの摂り過ぎなど食生活の乱れで胃に強い刺激が加わると、胃の粘膜・胃酸分泌・胃腸の働きに影響を及ぼし、痛みとして感じることがあります。また、強いストレスや生活リズムの乱れにより自律神経が乱れると、胃腸機能の低下を招き、胃痛を生じることがあります。
これらに加え、細菌感染や薬剤の影響(例えば NSAIDs=非ステロイド性抗炎症薬)なども胃痛の原因となりうるため、原因を見極めたうえで適切に対処することが重要です。
胃痛でお困りの方は、まずは神楽坂ホームケアクリニックにて、お気軽にご相談ください。
胃痛を伴いやすい疾患
急性胃炎
暴飲暴食・食中毒・強いストレスなどがきっかけとなり、胃の粘膜が急に炎症を起こす状態です。一般的には数日で改善することもありますが、嘔吐・血便・黒色便などが出る場合は、早めの受診が必要です。
慢性胃炎
長期間にわたり胃の粘膜が繰り返し傷つけられている状態です。例えば、胃・十二指腸潰瘍のリスク因子となる ヘリコバクター・ピロリ菌 感染も関与します。放置すると病変が進み得るため、検査・治療が重要です。
胃潰瘍
胃の粘膜に潰瘍(えぐれた傷)ができる状態で、みぞおち付近の痛み・胸焼け・食後の痛み・飲酒・喫煙・ NSAIDs の長期使用などが背景にあります。潰瘍が深くなると、出血・穿孔・胃がんへの移行といった重篤な症状につながる可能性があります。
胃痛の検査・治療の流れ
問診・症状の把握
痛みが出るタイミング(食前・食後・夜間など)、痛みの強さ・部位・伴う症状(嘔吐・体重減少・黒色便など)を伺います。例えば、みぞおち(上腹部中央)付近の痛みは胃からのものである可能性が高いと考えられます。
必要に応じた検査
血液検査・腹部超音波・胃内視鏡検査など、原因または合併症を探るための検査を行います。たとえば、ヘリコバクター・ピロリ菌の検査や出血の有無の確認も必要な場合があります。
治療・生活指導
薬物療法
胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬・H2受容体拮抗薬)、胃粘膜を保護する薬などを用います。
生活改善指導
刺激性食品やアルコールの制限、規則正しい食事・十分な休息・ストレスの軽減などをお勧めします。
重症例・合併症がある場合
内視鏡的治療や外科的処置が検討される場合があります。
早めに受診をおすすめするケース
以下のような症状がある場合は、なるべく早めに受診してください。
- みぞおちの痛みが強く、横になっても楽にならない
- 黒色便・血便・嘔血がある
- 食欲不振・体重減少・吐き気が続いている
- 食後の痛み・胸焼け・食べてもすぐお腹が張る
これらは、ただの胃痛ではなく「まれに重篤な病気」のサインである場合があります。
神楽坂ホームケアクリニックでは、地域の皆さまが安心してご相談できるよう「丁寧な問診・適切な検査・わかりやすい説明」を心がけております。胃の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご来院ください。
下痢
下痢(げり)とは
通常、便の中に含まれる水分量はおよそ60〜70%ほどですが、何らかの原因により腸での水分吸収がうまくいかず、水分量が増えてしまうことがあります。一般的に水分量が概ね80〜90%になると“軟便”、90%を超えると“水様便”と呼ばれます。
食あたりやウイルス性胃腸炎などで一時的に下痢になる場合は、数日で症状が落ち着くことが多いですが、原因によっては3週間以上にわたって続き、「慢性下痢」として扱われることがあります。
下痢の主な原因
下痢を引き起こす背景には、多様な原因があります。主なものを以下にご紹介します。
急性の下痢
- 食べ過ぎ・飲み過ぎ、脂肪の多い食事、冷えなどの生活習慣によるもの。
- ウイルス・細菌などによる感染性腸炎(いわゆる“食あたり”)
例)ノロウイルス、病原性大腸菌など。吐き気・腹痛・発熱を伴うこともあります。
慢性または再発性の下痢
- 機能性腸疾患:たとえば 過敏性腸症候群(IBS)が代表的。ストレスや自律神経の乱れが関与します。
- 炎症性腸疾患:例えば 潰瘍性大腸炎、 クローン病 など。
- 薬剤性や胆汁酸の影響:特定の薬の副作用、胆汁が腸を刺激する例もあります。
- 腫瘍(例: 大腸がん やポリープ)など、腸管に構造的な異常があるときも注意が必要です。
受診をおすすめするサイン
以下のような症状がある場合は、早めの受診をお勧めします。
- 便に血が混じる、黒っぽい便が出る
- 38℃以上の発熱を伴う
- 1週間以上下痢が続いている、または数日で改善しない
- 体重が減少している、倦怠感がある
- 夜間や休んでいても腹痛・下痢が続く
検査・治療について
下痢が続く、あるいは症状が気になる場合には、まず問診・診察を受けることが重要です。症状の起きたきっかけ・便の性状・併発症状・既往歴・薬剤使用歴などを聞き、腹部の診察や必要に応じて血液・便検査、大腸内視鏡などの検査を行う場合があります。
対処法
水分と電解質の補給
下痢によって体から水分・ナトリウム・カリウムなどが失われるため、経口補水液やスポーツドリンク、スープなどでこまめに補うことが勧められています。
食事療法
胃腸に負担をかけないよう、「おかゆ」「麺類(柔らかめ)」「すりおろしリンゴ」など軽いものを少量ずつ摂るのが基本です。冷たい飲料・脂肪の多い食事・カフェイン・アルコールは控えましょう。
薬物療法
原因に応じて整腸剤・止瀉薬・抗菌薬(細菌感染の場合)などが使われることがあります。炎症性腸疾患などでは、症状軽減のために専門的な治療が必要です。
生活習慣の改善
ストレス管理・規則正しい生活リズム・適度な運動・十分な休息が慢性化予防に役立つことがあります。
当院における対応
神楽坂ホームケアクリニックでは、下痢症状を軽く見ず、「なぜ起こっているか」を丁寧に調べた上で、適切な治療を行っております。
初診時には、便の回数・水分量・色・粘血の有無・発熱・体重変化・薬の服用状況などを確認いたします。
必要に応じて便培養・血液検査・腹部超音波・大腸内視鏡などをご提案し、原因疾患の早期発見に努めます。
薬物治療・食事指導・水分補給アドバイスを含め、患者さまの生活スタイルに応じたサポートを行います。
慢性化・再発傾向がある場合も、継続的にフォローアップし、「安心して過ごせる腸内環境」を目指します。
便秘
便秘について
人によって「排便の回数」や「便のかたさ・出やすさ」は異なりますので、「毎日必ず排便しなければならない」というわけではありません。しかし、たとえば 4日以上排便がない、および週に2回以下しか便通がないといった状態が続くと、便秘による不調が出やすくなります。
また、便秘によって日常生活に支障が出ている(お腹が張る、痛む、食欲が低下する等)・あるいは便に血液が付着している・色が極端に変わっているといった場合には、潜在的に別の病気が隠れている可能性があるため、早めの受診が望まれます。
神楽坂ホームケアクリニックでは、まず症状を丁寧にお伺いし、必要に応じて検査・薬物療法・生活指導を通じて、自然な排便「リズム」の回復を目指します。
便秘の原因
便秘が起こる背景には、単一の原因ではなく複数の要因が絡み合うことが多くあります。主なものとして、以下が挙げられます。
- 運動不足・長時間座位などによる腸の動き低下
- ストレス・自律神経の乱れによる腸管運動の低下
- 腹筋力の低下(加齢・身体活動低下)に伴い、便を押し出す力が弱まること
- 体の冷え・血流の低下などによる全体的な代謝低下
- 女性ホルモンの変化(黄体ホルモンなど)により、大腸のぜん動運動が抑えられやすいこと
- 食生活が偏っている(食物繊維の不足・水分摂取量の不足)
- 便意を我慢する・トイレ習慣の乱れ・旅行・環境変化・ダイエットなどによる腸内環境の変化
これらに加えて、長期間刺激性下剤の使用、腸管の機能低下(弛緩性便秘)など構造・機能的な原因が関与している場合もあります。
生活習慣を見直しても改善が乏しい場合には、腸管の機能検査などを含めた受診を検討しましょう。
関連する病気・注意すべき症状
便秘そのものでも苦痛を伴いますが、次のような病気・症状が背景にある場合があります。早期発見・治療のために、以下の点も確認しましょう。
大腸がん
初期には自覚症状が少ないこともありますが、進行すると便が通りにくくなったり便秘傾向になったりします。
過敏性腸症候群(便秘型・混合型)
下痢と便秘を交互に繰り返すタイプもあり、腸の機能的な変化が関与します。
腸閉塞
腸の通過障害によって便やガスが詰まり、便秘とともに腹痛・嘔吐・腹部膨満といった症状を伴う場合があります。
さらに、便秘を放置すると、便が大腸内に長く滞留することで硬くなり、いきみによって痔・直腸粘膜脱・便塞栓などの合併症を引き起こすことがあります。
下記のような症状がある場合には、早めに消化器内科・内科の受診をおすすめします。
- 排便回数が著しく少ない(例:週2回以下)/便が非常に硬い/排便直後でもすっきりしない感覚がある
- 便に血が混じっている/便の色が変化している
- 腹痛・腹部の張り・嘔吐・体重減少・貧血などを伴う
検査
便秘が慢性化していたり、上記の注意症状を伴う場合には、検査を行うことで原因を探ります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸の内部を直接観察でき、がん・ポリープ・腸炎などの有無を確認できます。
X線撮影/造影検査
腸管内にどれだけ便・ガスが滞留しているかを把握するために有効です。
治療
検査の結果重篤な病変が認められない場合、以下のようなステップで治療を進めます。
生活習慣の見直し
- 食物繊維(「水溶性」「不溶性」両方)をバランスよく摂取する。
- 十分な水分補給(成人で1日1.2~1.5 L以上が目安とされています)
- 適度な運動・腹筋力の維持・腸を刺激するマッサージや体操を取り入れる。
- 規則正しいトイレ習慣・排便姿勢(前かがみ)を意識する。
薬物療法
必要に応じて、便を柔らかくする薬・腸の動きを整える薬を処方します。
刺激性下剤を長期連用すると腸管の反応が鈍くなる恐れがあり、使用には注意が必要です。
生活習慣改善や薬物療法の効果を定期的に確認し、改善が乏しい場合には専門的検査・治療へと切り替えます。
当院における対応
神楽坂ホームケアクリニックでは、まずお話を丁寧に伺い、便通状況・生活習慣・食事・運動・過去の病歴・薬剤の使用などを総合的に確認します。
必要に応じて、大腸カメラ・X線撮影などの検査をご提案し、適切な専門医療機関へ紹介いたします。
「何となく便秘かな…」と思われる方も、お気軽にご相談ください。
生活習慣の改善アドバイスから専門的な治療まで、地域の皆さまの腸の健康をサポートいたします。
アレルギー
アレルギーとは
アレルギーは、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)にたいして、自分の免疫機能が過剰に反応してしまい、体に様々な症状をもたらします。植物、動物、食品、化粧品、金属、化学薬品、薬など様々なものがアレルギーの原因となる可能性があります。
アレルゲンを特定する検査を行い、そのアレルゲンを避け、内服薬、外用薬、舌下錠、注射などの治療を行います。
アレルギーには、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、食物アレルギー、金属アレルギーなどの種類があります。
アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどのアレルゲンが、鼻や目の粘膜にふれることによって、アレルギー反応が起きます。
くしゃみ、透明でサラサラした鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙などの症状がみられます。
花粉症として知られる季節性アレルギー性鼻炎と、一年中症状が続く通年性アレルギー性鼻炎があります。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
植物の花粉が原因となるアレルギー性鼻炎は、『花粉症』としてよく知られています。
スギ、ヒノキの花粉の他にも、ブタクサ、ヨモギ、カモガヤなど、多くの植物の花粉がアレルゲンとなります。
花粉が飛ぶ期間にだけアレルギー症状があらわれます。
複数の花粉にアレルギー反応を示す場合は、アレルギー性鼻炎の期間が長期化しやすくなります。
アレルゲンを避けることが重要なので、花粉症のシーズンはできるだけ高性能のマスク使用することをお勧めします。
通年性アレルギー性鼻炎
ハウスダスト、ダニ、ペットの毛、カビなどが原因で、一年中アレルギー症状が続きます。
室内を清潔に保つこと、掃除機だけでなく雑巾掛けも行うこと、換気をおこなうこと、湿気に留意しジメジメした環境にしないこと、空気清浄機を使用することなどの対策を行いましょう。
室内でペットを飼っている場合は、飼育環境の見直しが必要になる場合があります。
アトピー性皮膚炎
慢性的な湿疹、皮膚の乾燥、かゆみなどの症状が続きます。夏に汗をかいたり、強い日光を浴びたり、冬場の乾燥など、季節の影響をうけて、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
かゆくてがまんできず、皮膚を掻いてしまうと症状が悪化します。
食べ物が原因となっていることが多いです。適切なスキンケアが必要で、保湿剤やステロイド外用剤なども使用します。ステロイド外用剤の使用には不安な方もいらっしゃると思いますが、適正な量を正しく使用すればとても有効な薬剤です。
薬を正しく使用し、副作用を回避し、湿疹をコントロールすることが重要です。
食物アレルギー
食べ物が原因となるアレルギーで、発赤、かゆみ、じんましん、唇の腫れなどのほかに、お腹が痛くなるなどの消化器症状や、息がゼイゼイするなどの呼吸器症状をおこすこともあります。
成人での原因植物は、エビ・カニ、小麦、果物類、魚類、ソバ、鶏卵の順に多いと報告されていますが、他の食物もアレルゲンとなる可能性があります。
エビ・カニは、食べただけで発症することがあります。食物によっては、①食べて、②運動して汗をかくと、2つの条件がそろった時に症状がでることもあります。
食物アレルギーは、乳幼児の約10%に認められますが、成長とともに消化管機能が成熟し、消化力が発達すると、次第にアレルギー症状がなくなり、原因食物が食べられるようになることも少なくありません。
この場合、検査でもIgE抗体が低下します。鶏卵、牛乳、小麦の食物アレルギーは、0歳児で多いですが、学童期までに80%の子供で症状がなくなるという報告もあります。
一方、エビ、カニ、小麦、果物、魚類、ピーナッツ、ソバなどに対する食物アレルギーが学童期以降に出始めた場合は、成人になってもよくなる可能性は低いと考えられています。
原因となる食物を特定し、その食物を食べない事(食物除去)が大切です。
アレルギーの血液検査
アレルギーは、まず検査にてアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を特定することが重要です。アレルゲンが特定できれば、そのアレルゲンを回避し、症状を起こりにくくすることができるからです。
アレルゲンを特定するためには、血液検査で特異的IgE抗体をしらべます。
当院でおこなっているアレルギー検査View39(ビュー39)では、一度に39項目のアレルゲンを調べることができます。
- ヤケヒョウダニ
- ハウスダスト1
- ネコ皮屑
- イヌ皮屑
- ゴキブリ
- ガ
- スギ
- ヒノキ
- ハンノキ
- シラカンバ
- カモガヤ
- オオアワガエリ
- ブタクサ
- ヨモギ
- アルテルナリア
- アスペルギルス
- カンジダ
- マラセチア
- ラッテクス
- 卵白
- オボムコイド
- ミルク
- 小麦
- 大豆
- ソバ
- ピーナッツ
- 米
- ゴマ
- エビ
- カニ
- キウイ
- リンゴ
- バナナ
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- マグロ
- サケ
- サバ
アレルギー検査View39
保険診療でおこなうことができます。3割負担の場合、5,000~6,000円前後になります。予約は不要です。
重大なアレルギーを見逃すことがないよう、自分のアレルギーについてあらかじめ知っておくことは、とても大切です。
アレルギーの治療薬
アレルギーの内服薬は、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサン薬等があります。近年、眠くなりづらいお薬も開発されております。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の場合、花粉の飛散が本格化する前から薬の内服を開始することで、初期の症状を軽減できると報告されております。
アレルギー性鼻炎の症状が強い場合は、内服薬に加え、鼻スプレーも併用します。鼻スプレーは効果が高く、全身への副作用も少ない薬です。
アレルギー性結膜炎の症状が強い場合は、内服薬に加え、点眼薬も併用します。点眼薬は、目のかゆみ、結膜の充血、涙目、目やになどの症状を改善します。
コンタクトレンズ装着時でも使用できる点眼薬もあります。
受診の予約について
当院はのネット予約は、24時間受け付けております。
公式LINEからも予約出来ます。公式LINEでは、感染症の流行状況や、予防接種ワクチンの入荷情報などもお知らせいたしますので、ぜひLINE登録をお済ませください。