花粉症・アレルギーとは

花粉症・アレルギーイメージ画像

花粉症とは、植物の花粉がひき起こすアレルギー疾患を総称して【花粉症】と呼びます。日本で一番多い花粉症の原因は、みなさんご存知、スギ花粉です。その他、ヒノキ、イネ科の植物や、ブタクサ・ヨモギなどの雑草の花粉も花粉症の原因になることが知られています。
主な症状はアレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)、アレルギー性結膜炎(目の充血、目のかゆみ、目の中がゴロゴロする 等)のほか、のどのかゆみやイガイガ感、肌あれなどです。花粉症は、季節性アレルギー鼻炎とも呼ばれています。

花粉症の原因

花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えらえていますが、このほかにも様々な花粉症を引き起こす植物があります。

代表的原因植物

  • スギ(2月~4月)
  • ヒノキ(3月~4月)
  • イネ科(5月~10月)
  • ハンノキ(1月~4月)
  • シラカンバ(3月~6月)
  • ブタクサ(8月~9月)
  • ヨモギ(9月~10月)
  • カナムグラ(8月~10月)
花粉症カレンダー

一般的には、これら原因となる花粉が飛散する時期だけ花粉症の症状が現れますが、場合によっては複数のアレルゲンを有している事があり、1年中花粉症の症状に悩まされる方もいらっしゃいます。また、花粉が原因ではなく、ハウスダストやダニを原因とすること(通年性アレルギー)もありますので、本当の原因を検査して、治療をしていくことが重要になります。

花粉症の検査

血液アレルギー検査

血液アレルギー検査イメージ画像

当院では1回の血液検査で39項目の主要な原因アレルゲンを調べる【View39検査】を行っています。View39検査を行うことにより、花粉症(季節性アレルギー)か、ハウスダストやダニを原因とする通年性アレルギーかを判断する事も可能となります。

自分でできる花粉症対策

アレルギー性疾患の基本は、アレルゲン(アレルギーの原因となるもの)を回避することです。花粉症は、マスクやメガネ・ゴーグルを使用することや、帰宅時に玄関の外で花粉を払い落とすこと、帰宅後すぐに入浴やシャワー浴を行うことなどで、症状を軽減することが可能です。洗濯物はなるべく屋外干しを避けて部屋干しし、室内に空気清浄機を設置することも有効です。

花粉症の治療

花粉症の治療

花粉症の治療には、主に次のような薬が使われます。

抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬は、アレルギーを起こすヒスタミンの働きをブロックします。くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状を抑えてくれるため、花粉症治療のベース薬となります。抗ヒスタミン薬と他の薬を組み合わせて治療していくことが多いです。抗ヒスタミン薬は多かれ少なかれ眠気の副作用があるため、症状の程度や副作用をみながら医師とご相談ください。

抗ヒスタミン薬の効果と副作用

ロイコトリエン拮抗薬

ロイコトリエン拮抗薬は、アレルギーを起こすロイコトリエンの働きを抑える薬です。
鼻づまりが強い時に有効です。

点鼻薬

点鼻薬は、くしゃみや鼻水などの鼻の症状が強い時に使われます。成分(ステロイド、抗ヒスタミン薬、血管収縮薬)や、デバイス(液体噴霧、パウダー吸入)などの種類があります。

点眼薬

点眼薬は、目の痒みに有効です。通常は抗ヒスタミン作用の目薬を使用しますが、効果が不十分であれば、ステロイドの点眼薬を使用する事もあります。

【漢方薬】小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

小青竜湯は、さらさらとして水の様な鼻水が主症状の花粉症に有効です。

【漢方薬】葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

葛根湯加川芎辛夷は、少し粘り気のある鼻水や鼻づまりが主症状の花粉症に有効です。入浴時など体が温まることにより鼻症状が改善する場合には、葛根湯加川芎辛夷の効果が期待されます。

花粉症のオンライン診療

神楽坂ホームケアクリニックでは、花粉症のオンライン診療を行っています。血液検査で【View39検査】を行うためには来院していただく必要がありますが、お仕事や通学などで来院する時間が無い方、毎年飲んでいる花粉症の薬が欲しい方、今年は別の花粉症の薬を試したい方などは、神楽坂ホームケアクリニックのオンライン診療をご活用ください。

花粉症のオンライン診療はこちらから

参考文献

  • アレルギー性鼻炎診療ガイドライン2020(改定第9版) 耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会
  • アレルゲン免疫療法の手引 アレルギー学会

院長コラム ~とっておきの花粉症対策~

院長コラム

花粉症は、花粉を体の中に入れないことが、一番効果があります。花粉症のシーズン真っ只中でも、非常に空調が整った屋内(例えば手術室など)の中では、花粉症の症状は治まってしまうものです。しかし、日常生活では、常に手術室の中に居続けるわけにはいきません。
実は、良い方法があります。皆さんは、N95マスクはご存じでしょうか。新型コロナが流行していた時に医療従事者が装着していた、あの特別なマスクです。N95マスクは、小さなウイルスも通さない特殊な素材で作られており、顔に密着するように正しく装着すれば、花粉を完全にブロックできます。私(院長:久保)もひどい花粉症持ちなのですが、N95マスクを装着すると、花粉症の症状は劇的に治まります。N95マスクだけでは目は露出しているじゃないかと思われるでしょうが、なんと目の症状もおさまります。
今では、N95マスクはAmazonなどでも購入できますので、機会があったら皆さんも試してみてください。ただし、N95マスクを装着して街中へ繰り出すには、人の目が気になりますので、相当な勇気が必要です。その勇気を持ち合わせた猛者にとっては、とても有効な花粉症対策となるでしょう。

私の周りにはこれを試してくれる勇気ある人が私の他にいないので、現段階では『感じ方には個人差があります』とさせてください。